今回、Pattani へは Tawan Wattuya, Daniel Lopez の展示会 Pattani crossover のサポートで訪れた。
Tawanの沖縄、久米島で行われた保養キャンプの子どもたちのポートレート、沖縄で出会った人々、Pattaniの人々と、この周辺で起こったテロにより親を亡くした子どもたちが暮らす施設で描いた子どもたちのポートレートと、Danielの沖縄で見つけたパレイドリアの壁の写真、Pattaniで滞在中の緊迫感の中で撮影したパレイドリアの壁の写真が交差する。
どちらの地域もそこに住む人々の想いとは裏腹に構築されている抑圧と暴力的社会。そしてその被害を直接被っているのはそこに住む彼ら。でも私たちは他人事ではない。私たちの無関心でいる姿勢はその社会に拍車をかけていること考えなければいけないと思う。だからと言って何が出来るのか、分からないけれど、考える事をやめずに話を聞き、話をしていきたい。
会場となったパタニ・アートスペースは、画家でもあるJehabdulloh Jehsorhohを中心に、美術大学の学生、芸術家の人が集まり、アトリエを借りながら制作したり、カフェなどの運営をサポートして若者や子どもたちの美術教育にも務めている。
このアートスペースの背後には田んぼが広がる。様々な鳥の鳴き声とともに、この長閑な風景、特に夕焼けとモスクのスピーカーから流れてくるコーランの音の中にいる感覚はなぜかなんとも言えない穏やかな気分になる。
ここにアトリエを借り、建築的視点から絵を描く美大生。
下は、大学を目指す学生のデッサンの練習風景。
素晴らしい出会いの数々。
この旅で出会ったみなさん、受け入れてくれてどうもありがとう。