KUNSTAL VARTE

約3週間、始めの夢の中の様なラフスケッチからだんだん現実のモノになってきました。


簡単な金属加工まで出来る様になりました。これは千巻。

フレームを正確な長さで合わせいきます。あれこれ手探りでああでもないこうでもないと言いながら…

全貌が見えてきました。

立つ位置に寄って、筬壁から見える景色が変わります。

経糸を仕掛ける時にまた見えてくるものがあるだろうと、今か今かと、気持ちは焦る。

10.2mmか10.3mmの世界に立つとは思っていなかったのですが、この誤差って割と分かるもんなんだなぁ、と、建築の世界を少し覗けた気がしました。

ラフさと硬さが入り混じる、構成。

Jutland VardeにあるVARTEにて、引き続き滞在制作、そして8月5日より展示が始まります。8月26日にはクロージングパーティーを予定しています。お近くにいらっしゃる予定があれば是非ともお越しくださいませ。
光りと陰の間に見えるものは…。

http://www.varte.dk/da

Tisvilde Hegnの森

Tisvilde Hegnは、1500年頃から、風の影響により砂丘化し始め1700年までに大部分の地域は荒廃した。自然の力に対抗しようといろいろな試みが行われた。1800年頃から1900年頃にかけて行われた大規模なプランテーションは成功し現在、森となり、保護されるべき生き物たちの住処にもなっているようだ。

フカフカに腐葉土と苔の大地には砂が入り混じり、過去の砂丘を物語る

風の影響により真っ直ぐに伸びず這うように伸びた松の木々

この森はデンマークで最も古いプランテーションで、約200年経つ。最初に植えられた樹種は松の木で、その後スプルース、バーチ、ブナ、オークが植えられた。

蟻の巣

豊かな苔とカンタレールの子

よく見ると規則正しく並んで生えている木々。人工的に植えられた事が分かる。

落ち綿

ホコリと言ってしまえばそれまでですが、これも落ち綿、ならぬ落ちジュート麻。

糸をつくる工程で綿を梳いたときに落ちる短い繊維のことを通常は落ち綿と言うみたいですが、織りの工程も短い繊維たちが沢山でます。

糸にしてみるべき?
さてさて…若干経糸のテンションの乱れが不安ですが、経巻完了。

経巻

あるものを駆使して経巻編。

幅出しして、

足並み揃えて

ちょっと無理矢理なやり方ですが、

そしてなんだかサーカスのようになってますが、絡まっているようで絡まっていないのです…。若干作りすぎた糸はくるくる巻いておいて、後ほど緯糸へ…。

同じ重さの重りを引っ掛けてテンション揃えてたら、なんとか均等に巻けているのでこのまま突っ走ります。

制作過程

だいぶあれこれ、パーツが出来てきました。

4枚綜絖になる糸の壁

40メートルの経糸はジュート麻の糸。これから、たて巻きをします。たて巻きは織を進めていく中でも、その後の進めやすさを左右する大事な工程なので、要注意です。よい緊張感。


杼や、綾棒、機草ならぬ機棒、千巻に千切。毎日特注道具づくり。

学生時代に、道具づくりの職人の高齢化と、引き継ぐ人がおらず、消えていく伝統や、技術に愕然となり、道具づくり職人になるべきか、本気で迷ったぐらい、道具の大切さを作ってみて、改めて思い知る日々です。手に馴染む、その目的の為に道具などを設える職人、やっぱりもっと大切にしなきゃ文化もなにも消えていってしまうように思います。

さらに、その手仕事のために工夫されたシンプルな道具はそれでもなお、使いこなす技術の習得が必要だったりするところが、わたしには、また魅力だったりするのです。

そして、その道具づくりや織り機の仕組みを通して、新しい織の世界も見れる予感がしています。

今回の見せ所の一つ、筬になる、壁!


透けて見える背景と、空間に置いた時に見える光と陰。

さらに構成は重なり合っていきます。

草花記録

私の眼に映る夏の景色は草花が主役

道端に咲く草、海の潮風の中に咲く草、森の中に咲く草、人の手によって植えられた草。


どれもこれも目に飛び込んできて、歩く足を止める。

以前、偶然見たNHKの番組で知ったのですが、こうゆう野草花が咲いている景色を見るたびに、甲斐伸恵さんの「雑草のくらし」という本を思い出す。

https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/3035/2345010/index.html



逞しさと儚さみたいなものを併せ持ってるところ。

名前は知らないけど好きな草。


今年の印象深い景色は初夏の海風にざわめく麦の波。

色の組み合わせや、延びる線、かたちのあれこれ…。


浜辺に咲く這うように生える草も好き。

workshop

毎日があっと言う間に過ぎていきます。身体が疲れているのは分かっているけど、もっと先が見たくて作業がやめられない。

そして織る作業ももちろん好きなのですが、さらにこの織りが始まる前のスケッチと、数字の計算、サンプルづくり、話し合い…この過程の段階が一番想像力を掻き立てられ、一番好きな過程なのです。
どのようにして布を生みだすか。

その過程は無限にあるように思います。建築から見た織り機、プロダクトから見た織り機。
さてさて、どのような空間が生まれるか、楽しみです。

万力、いつでもどこでも大活躍。

丸でもなくて、四角形でもない、六角形よりも八角形。

切った筍に見えてしまうのは私だけ?

これは筬でもあり、壁でもある、一部分。

綜絖の部分はうまく機能するのでしょうか…。今度は綜絖糸作り。

まだまだ試行錯誤は続きます。

150周年

日本とデンマークが、修好通商航海条約を締結した1867年からちょうど150周年を迎える年にあたり、コペンハーゲンのあちこちで、催し物があるようです。少しだけですが、デンマークで出会った日本をご紹介。

http://www.dk.emb-japan.go.jp/150/jp/

http://www.nikolajkunsthal.dk/da/udstillinger/japanese-connections

音と空間、そこに自分が踏み込み新たな波動を作っている事を感じました。



Christian Marclay 

The clock   作品を観る環境も、作品の内容も、とても好きで、出来たら24時間見たかったです。私が見たのは11時から12時半まで。

入り口にはオノヨーコさんの展示。沢山の願いと祈りが木々に結ばれていて美しい光景でした。

http://cphco.org/

http://jazz.dk/copenhagen-jazz-festival-2017/forside/
こちらはたまたま出会ったのですが、

ノアブロさん、3ヶ月前にオープンしたばかりの日本の作家さんなどの商品を扱ったお店。友人の友人がオーナーさんという縁でなんだか親近感。ポップでアートな、そして居心地のよい素敵なお店でした。
そして、

The Danish Art Workshops http://svfk.dk/en/ での制作が始まりました。

夜の9時でも明るくてついつい時間を忘れて作業に没頭

割と涼しい気候ですが、今日は入道雲のような夏らしい空を見る事が出来ました。

木工のワークショップでの作業。設備が整っていて道具の扱い方を指導してくれる方もいるなんて!素晴らし過ぎて…言葉にならない感動と創作意欲に燃えます。

スカンジナビアとは言えども、フィンランドからはるばるやって来たジュート麻の糸。

怒涛の1ヶ月間を過ごす事になりそうです。