前田源商店さんのオーガニックコットンの細く二重織りされた淡い藍色の生地に、裏地はオーガニックコットンの軽めな生成りの生地。
生地の作り手を知っていてその生地を扱うと尚更その生地への愛しい想いが増す。ただ自己主張するだけのモノは苦手だけど、こだわりや試行錯誤、沢山の熱意から生まれたモノってどんなものでも無条件に愛しくなってしまう。この生地は作り手を知らなくても言葉を超えて生地に触れたらきっと誰でも虜になってしまうはず。
このガウンの贈り先。彼女の私の印象は、とっても真っ直ぐで、それでいて周りの人を包み込む温かさと強さを持っている人。私が思い出せる記憶の中ではいつも笑っている、素敵な人。
とにかくその人を優しく包んでくれるものを、と選んだ布。とっても繊細な生地なので、出来るだけ手縫いをした。いつもは依頼してくださる方のイメージに出来る限り近付けようと余計な感情は出来るだけ込めないようにと思うのだけど、これはわたしに全て委ねてもらい、ありったけの想いを込めてしまった…から軽ろやかな仕上がりのはずが重たい服になってしまったかも知れない。
それでも今ごろ着てくれているといいな。
1/23 晴 ありがとう