空色のガウン

前田源商店さんのオーガニックコットンの細く二重織りされた淡い藍色の生地に、裏地はオーガニックコットンの軽めな生成りの生地。

生地の作り手を知っていてその生地を扱うと尚更その生地への愛しい想いが増す。ただ自己主張するだけのモノは苦手だけど、こだわりや試行錯誤、沢山の熱意から生まれたモノってどんなものでも無条件に愛しくなってしまう。この生地は作り手を知らなくても言葉を超えて生地に触れたらきっと誰でも虜になってしまうはず。

このガウンの贈り先。彼女の私の印象は、とっても真っ直ぐで、それでいて周りの人を包み込む温かさと強さを持っている人。私が思い出せる記憶の中ではいつも笑っている、素敵な人。

とにかくその人を優しく包んでくれるものを、と選んだ布。とっても繊細な生地なので、出来るだけ手縫いをした。いつもは依頼してくださる方のイメージに出来る限り近付けようと余計な感情は出来るだけ込めないようにと思うのだけど、これはわたしに全て委ねてもらい、ありったけの想いを込めてしまった…から軽ろやかな仕上がりのはずが重たい服になってしまったかも知れない。

それでも今ごろ着てくれているといいな。

1/23 晴 ありがとう

Apron 

エプロンのご依頼を承り作らせていただきました。

女性用に比べると、男性用って探すのが難しいですよね。男女兼用はありますが、あまり選択肢が無くて。
とってもシンプルでどこにでもありそうですが、もっと丈が長くて、スリットが入ってて、油などが中の服まで染みないように少し厚めの生地で。大きな手もスムーズに使えるように少し大きめのポケットを付けたり。

ちょっとした事だけど、それぞれその人にとっての着心地の良さがキッチンに立つ時の気分の良さに繋がりますように。

素材として

すすき

かつては屋根を葺くためにも重要だったすすきは民家の近くには必ず萱場(かやば)と呼ばれるススキを採集するための場所があった様。そこらへんで簡単に手に入り、雪が降ってもへこたれず真っ直ぐ伸びているすすきになんだか惹かれる。

造形物を織る素材として使えそうだとちょっと刈り取り。試作してみてみよう。

紙布の糸にする和紙

紙布の糸にする和紙を寝かせてかれこれ半年以上、そろそろ一年経ってしまう。漉きたての和紙を職人さんに送っていただいていた。わたしの敬愛する先生より、和紙は糸にするには半年以上寝かせた方が落ち着いた手に馴染みやす作業しやすい紙になると聞き、寝かせておいた。

いよいよ、この紙布用に漉かれた綺麗な繊維の揃った透き通る和紙に刃をいれていきます。緊張するなぁ…。

雪の朝

まだ日の出前。

ザーッザーッと誰かがシャベルで雪を掻く音で始まる朝。

よっ、待ってましたっ、これぞ冬の醍醐味!!

カーテン開けて入ってくる真っ白い光りに私はきっと死ぬまで胸が高鳴る様な気がしてる。

さて、とりあえずあったかいお茶をゆっくり飲んでから…

雪掻き、雪掻き。

南の島の森

大好きなブーゲンビリアが空から降ってくるように咲き乱れる。赤土、太陽の下で眩しいぐらいに赤く佇む沖縄には、サングヮー、“サン結び”と呼ばれるススキを結んだ魔除けを作る風習がある。不幸な出来事を呼ぶ「マジムン」と呼ばれる悪霊を寄せ付けないようにするために使用される。

この土地ならではの民俗文化はこの自然から生まれ、この土地に生きる術を教えてくれる。

沖縄北部、高江の森。

独特なカタチに伸びる様々な木々、一面深い緑で覆われている。その中に人が小さな畑を耕し静かに自然の中に暮らしているように見えた。私が訪れたのは2016/12/30。人はほとんどおらず、わたしには県道70号線から見える範囲しかわからなかったけど、森はただ静かにそこにあった。

その森の中には沢山の生き物が生きている。

日本の面積の0.1%に満たない面積のやんばるの森に、特に数多くの固有種が生息している。やんばるは固有種の宝庫。生息域がやんばるだけの種、奄美大島とやんばるにしか生息しない種がたくさん。

哺乳類のオキナワトゲネズミ、ケナガネズミ、鳥類のヤンバルクイナ、ノグチゲラ、ホントウアカヒゲ、爬虫類のリュウキュウヤマガメ、両生類のハナサキガエル、オキナワイシカワガエル、ホルストガエル、アオバラヨシノボリ、ヤンバルクロギリス…。

数百万年前に、大陸から切り離されて以来、固有の歴史を歩んできた山々は、1000種類の魚と、400種類のサンゴなど、4000種以上の野生生物が、遥かなる年月をかけて、この島で独自の進化を遂げ、ここに生きている。地球上で、ここにしかいない生き物たちが住む森。
当たり前に夕方にはヤンバルクイナがあちこちから鳴いていた。他の生き物たちもひそひそがやがや、この森で暮らす音が聞こえた。
いつまでも当たり前に命がここで育まれていて欲しい。それは私たち人間の意識と行動にかかっている。そこに住む人だけでなくて、今を生きている私たちみんなの意識。

沖縄タイムスのコラムの中にエルネスト・ラファエル・ゲバラ・デ・ラ・セルナ氏の演説の一節を取り上げ、伝えている一文。

「一人の人間の命は世界中で一番豊かな人の全財産よりも百万倍も価値がある。」この言葉を普遍の真理と信じたいが、日米両政府にとっては「例外」があるらしい。墜落事故からわずか6日後、事故原因の究明が充分でない中でオスプレイの飛行を再開する対応を見て思う。

と、沖縄の新聞や、ニュースはいま起きている問題を伝えていた。連日一面に。

人間の欲望と恐怖は人間が抑制するしかない。世界はどこへ向かっているのだろう。

緑豊かな自然の中で心豊かに。

2017

あけましておめでとうございます。

昨年は沢山の方々にお会いし、素晴らしい時間を育む事が出来ました事、大変嬉しく感謝の気持ちでいっぱいです。

改めて、御礼申し上げます。

ありがとうございます。

今年も温かな日々を皆さまと育めるよう精進して参りますので、どうぞ陽々をよろしくお願い致します。
健康で心豊かな2017年を。