春の土曜の午後に。

  
先日、長野県伊那にあるアンフォルメル中川村美術館を訪ねて来た。そこで開催中の展示が見たくて。彼とは共通の友人がいて知り会った。会う度に彼の人柄に惹かれてすっかり虜になってしまった。
今回もあの空気に包まれたくて真っ直ぐそこへ向かった。向かうその道は春の匂いいっぱいで、少し霞がかる景色が夢か現実か分からなくさせる。

僕は好きな事しかして来なかった。

そして今、こうして生きている。

72歳になった彼はなんの後悔も無く、

寧ろ誇らしく見える。

そしてなにより、

今を生きる姿が美しい。
好きな事だけやりなさい、

その言葉は多くの意味を含んでいて

この先、わたしの道に

光を照らしてくれると確信する。
そして、

そこに居合わせた彼の昔からの友人の彼女は

今は閉めてしまった、わたしの中に強く印象に残っているギャラリーのオーナーだった。

彼女は、

ギャラリーは閉めてしまったけど

わたしはいつでもそこにいるから

いつでも遊びにいらっしゃい、

と言ってくれたその温かさが嬉しかった。 
彼らのその温かさと優しさに

それぞれの生きてきた道程の尊さを感じた。
2人はお互いの今を確認し合い、

また会う約束を交わした。
それぞれに

信念を貫き、

いつでもその今と

真っ直ぐに向き合って生きている。
帰りの車のラジオから流れてきた

Nirvanaも、RCサクセションも

長閑な道の中しっくり私の中に入ってきた。
そう、最高にロックンロールな気分だった。
探求し続けること、

想いに正直に生きること。